momo

MISAKIさま

籠、ステキです。

「おしゃれ遊牧民」という言葉からイメージしたのは、

裾にフリンジのついたスエードのマキシのスカートに真っ白のシャツ、

ペタンコのトングを履き、頭にはターバンというスタイルでした。

胸元に大振りのトルコ石のネックレスをガーンとつけてね。

大柄女ならではの格好です。

黒いレースの籠は、オードリー・ヘプバーンがジヴァンシィのワンピースに

持ってもいいと思えるシックさ。

そして一番小さいのは、山椒は小粒でもピリッと粋なMISAKIっぽいわね。

こう考えていくと、物からイメージを喚起させられるのって、楽しい。

昔はそういう買い方をよくしたわ。

屋根裏部屋の少女のイメージのハウスコートが欲しい、とか、

スカラ座でレクイエムを聴く日のイメージで黒のドレスを探すとか。

でもそんな気持ち、すっかり忘れていました。

お店に行っても雑誌を眺めても、

想像力の世界に遊べることがなくなってしまった。ある時期から。

そう、80年代を境にして、かしら。

この夏、フィレンツェの山荘の暮らしをイメージして、

ロング丈のシャツワンピースを買った、ってあなたは言っていたでしょう。

たくさんブレスレットをつけて、サングラスして・・・と。

実際はそんな優雅なバカンスをとれなくても、

おしゃれがそのイメージを運んできてくれることってあると思うのよね。

おしゃれは想像力のゲームだと思っていたけど、そんな日はもう遠い。

そう思ってあきらめていたけれど、おしゃれに対するファンタジックな

気分が、この籠を見て復活したわ!

 

ところで、これ、手作りしたのね。スゴイ!

トスカーナのお屋敷の庭で撮影したとき、葡萄棚の下で、

あなたがモデルさんのかぶる帽子にきれいなリボンを縫い付けていた 姿を

思い出しました。

器用なのね、うらやましい。

わたしは不器用ですが、少女の頃、リリアンとか編み物とかに

夢中になりました。

リリアン、楽しかったわよね。何にも使えないのに、色が可愛くって。

この年になって、手芸ゴコロが目覚めるのかしら。

自分の中にある「少女」が呼びさまされるのかもしれません。

 

この夏は、初めて地方で朗読とお話の会をしました。

山形のかみのやま温泉の名月荘という素敵な旅館の「お蔵」が会場。

東京からもわざわざ来てくださったお客様もいらして、感激しました。

そして朝日連峰にも足を延ばしました。

日本百名山のひとつ、大朝日岳。

わたしの体力ではさすがに手も足もでませんが、山小屋「朝日鉱泉」で

和む時間を過ごしてきました。

写真は朝6時に山小屋のテラスから見た大朝日岳です。

しばし暑さを忘れてくだされ。